Long・John.
Scotch・Blended・Whisky
ロング・ジョン スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー
前回からの続きです。。。
貧しいながらも誇り高きマクドナルド家の末商として生まれたのが
「ロング・ジョン」こと、ジョン・マクドナルドであった。
卓越した蒸留技術
常人からは考えも及ばぬ行動、正義感、人のためなら命も惜しまないという勇猛果敢さはマクドナルド家の末商としての誇りと
自衛のための密造酒を作らざるを得なかった貧しい小作農の生活から生まれたのであろう。
牡牛に襲われた人を助ける為に素手で立ち向かい、見事牛の首の骨を折ってしまったというエピソードは、ジョンのキャラクターをよく表している。
そんなジョンにとって、1823年の酒税法改正は大きなチャンスであった。
遠縁のマクドナルド家を頼って資金を調達し、フォート・ウィリアムに彼自身の蒸溜所をオープンしたのは1825年のこと。
英国一の標高を誇る、ベン・ネヴィス山の麓にあったことから名付けられたベン・ネヴィス蒸溜所は「ロング・ジョンの蒸溜所」として、時を待たずに近隣の評判となった。
経営は必ずしも順調ではなかったが、1848年にはヴィクトリア女王が見学に訪れるという栄誉に浴し、その時ジョンがプレゼントした特別の1樽はバッキンガム宮殿のセラーに運ばれ、15年後に皇太子(後のエドワード7世)が成人した際に多くの人に振舞われたという。
ジョンの死後、ベンネヴィス蒸溜所は子孫に受け継がれたが
今世紀になっていく度にオーナーが代わり
蒸溜所自体は現在ニッカウヰスキーの所有となっている。
ブランドの権利をもつロング・ジョン社はその後、ベン・ネヴィス蒸溜所とは切り離され、現在はアライド・グループの傘下となっている。
しかし、かつてハイランドの人々に愛された
ジョン・マクドナルドのキャラクターそのままに
現在もスコットランド人が特別に愛するウイスキーであることに変わりはない。
岡山バー、中央町バー、岡山、朝までのバー
イングルヌックマスター(愛称たけちゃん)若干50歳でした(^-^)
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