10月も残すところ、今日だけとなりました。
これから秋が過ぎ、冬が訪れます。(そりゃこれから夏にはなりませんからね)

こんな、ひとり突っ込みは置いといて、
家路を辿るその前に、心の暖炉に灯を燈してみませんか・・・(決まった!)

気を取り直して、
岡山市中央町のバー・イングルヌックです。

 

今日は、
ラスティ・ネイルというカクテルについて書いてみます。
少しの時間、お付き合い願います☆彡

 

RUSTY・NAIL ラスティ・ネイル

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タイトルにも書きましたが、
錆びたクギ、古めかしいという意味を持つカクテルです。

ウイスキーとドランブイというリキュールを、氷を入れたグラスで混ぜるだけという、
家でも簡単に作れるカクテルです。

昔から飲まれている古典派カクテルの1つで、
アルコール度数も高く、甘さもしっかり有り、
寝酒にピッタリです。

ドランブイというお酒は、映画「カサブランカ」などでお馴染みの俳優
ハンフリー・ボガートが大のお気に入りだったそうです。

ある時、彼の行きつけのバーに友人が訪れ、バーテンダーに
「最近、ボギー(ボカートの愛称)来てるの?」
と聞くとバーテンダーは、酒棚のドランブイのボトルをチラリと振り返って見てから
「ここのところ、お見えになっておりません」
と答えたそうです。

ドランブイという酒名は、ゲール語(原住民の言語)の、
DRAM(飲む)とBUIDHEACH(満足な)を合成した言葉で
【満足できる酒】という意味を持つそうです。

元々は、チャールズ・エドワード家の秘酒だったのですが、
18世紀半ばの王位継承戦に敗れ、追われ身となっていた
チャールズをかくまい、船を手配し、逃亡の手助けをしたマッキノン家に
感謝の印として秘酒の製法を記した文章を贈ったそうです。

マッキノン家はこれを家宝とし、150年ほど秘酒扱いにして来ましたが、
1906年の酒造会社の共同経営者になった時代に、商品化に踏み切りました。

1910年には、最初のパブリシティ・キャンペーンを実施。
1916年には英国上院の酒造に納入されるまでになりました。

ドランブイを製造する時のベースのウイスキーは、ハイランドモルトが中心なので、
ハイランドモルトを使った方が相性は良いと思いますが、
別のタイプを使っても味の変化があって面白いと思います。

 

寝酒として、心の暖炉に灯を燈してみてはいかがでしょう・・・

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それでは、今宵も皆様のご来店、心よりお待ちしております。
バー・イングルヌックマスター(愛称たけちゃん)若干49歳でした(^^♪

 

 

 

 

※ハイランドモルト
スコットランド北部全域に点在する蒸留所を指す。
その数は約40蒸留所。
地域が広いだけに様々な顔を持った蒸留所が存在する。
ハイランドとは西のグリーノック(greenock)と東のダンディー(dundee)を
結ぶ線より北を通常「ハイランド」と呼んでいるもので、
地理的にはスペイサイドは独立した地域名称を与えられているため、
ハイランド・モルトはスペイサイド以外のハイランド地方に存在する蒸留所ということです。

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